
怒涛の「お人形レビュー祭」2回目はコーギーファミリーです。

発売日:2020/9/12
価格:¥3850
販売場所:公式オンラインショップ、森のお家、シルバニアパーク等の関連施設。
※一般の店頭、玩具売り場では取り扱いはありません。

過去にイギリスで発売されていた Corgi family の復刻版!35周年の限定商品として登場しました。
ファンの間でも根強い人気のあるコーギーファミリー。国内版はなく、現在では入手困難なこともあって、嬉しいサプライズでした。

いやぁ~!まさかコーギーとは!
思いもよりませんでした!
何を隠そう、このたかっぺも「犬の大好き」じゃなくて「大の犬好き!」(笑)
物心ついた時から、我が家には犬がいて一緒に暮らしてきました。
ミックス、プードル、マルチーズと代々、同じ名前を引き継いでまして今、実家にいる3代目はもうすっかりおじいちゃんです。

コーギーという犬種はイギリス、ウェールズが原産でヨーロッパを中心に牧羊犬として飼育されてきた歴史があります。
ペットとしてもイギリス国内では人気が高く、あのエリザベス女王が飼っているワンちゃんもコーギーだとか。
そういう背景を考えると過去にFlair社製として発売されたのも頷けますね。
それでは見ていきましょう!

まずはお父さん。ベストは着脱可です。
赤いソリッドのネクタイ&ネイビースーツ、かっちり決まったフォーマルな出で立ち。カッコいいですね。
ややサラリーマン風に見えなくもないですが、イギリスはスーツが有名ですから、うちの村ではテーラー(紳士服屋)にでもなってもらいましょうか。
分かりにくいですが、ベスト生地が国内版は薄いフェルトに対して、UK版はコーデュロイのような生地です。

こちらはお母さん。何だか美味しいクッキーを焼いてくれそう。

洋服は一般的なシルバニア服とは違いAラインのようなワンピースで一枚の布から作られています。
これはなかなか面白いですね。


男の子と女の子。性別による見た目の違いはありません。胴体は白いボディです。
何となくですが「お兄ちゃんと妹」のようにみえます。
以前のファミリーではこの組み合わせが定番でしたが、男の子はあまり発売されなくなりましたね。
復刻版ではありますが2018年発売のマシュマロネズミファミリー以来の男の子で個人的にはとても嬉しく思います。
では以前のイギリス版コーギーファミリーと見比べてみましょう。

パッと見ると同じように見えます。
左:今回の国内版 右:UK版です

お父さん。
身体の大きさはそれほど違いはありません。お顔の色(茶色い部分)が国内版の方が発色がやや明るく感じます。

顔全体も丸型に対してUKはシュッとしてますね。
そして最近の人形には「あるある」ですが、目がかなり大きい!!こうして見比べるとUK版は奥まっていますね。
こればかりは好みが分かれるところですがどちらもそれぞれ良さがあると思います。

お母さん。
微妙な違いですがワンピースの柄が変わってます。

後ろはこのように大胆に?開いており、尻尾の形も今回の物がフサフサが多いようです。

男の子は一番、違いがはっきりしています。シャツのストライプ幅、ズボンのシルエットが全然違いますね。

女の子の服も忠実に再現されていますが、細かいところでは赤いリボンが国内版→ゴム、UK版→リボンとなっています。

「お兄ちゃ~ん、代わって~」

今回35周年にちなんで、このコーギーが復刻されましたが昨年、シルバニアファミリー展の先行販売商品として1985年の「モグラファミリー」が復刻されました。

この過去の商品を「復刻」できるというのはシルバニアが30年以上の歴史を築いてきたから出来る「強み」であり、「財産」なのでは?と思います。
世代を越えて愛され続け、小さい頃に遊んだあのお人形が好きという方がいるように、望む声があればまた会うことができる。
とても恵まれた環境だと思います。

廃盤になった商品は決して「過去のもの」ではなくて大切にされるべき存在なんだなと改めて思いました。
今年4月から行われた、シルバニア総選挙の結果から来年、発売のファミリーが発表されたりと今までにない試みが増えてますよね。
大人のファンの方にとっては昔、一緒に遊んだ懐かしいファミリーと再会できたり、これから初めて出会う子供達には新鮮な気持ちで迎えられたり・・。
良いことばっかりなので、この「復刻」という商品展開はどんどん続けて欲しいなと感じますね。
新しい事に挑戦しつつも、懐古主義になりすぎてもいけない。従来の物も大切にしつつ、新たな変革を起こしていく「伝統と革新」とはよく耳にしますが、何事もそのバランスが難しいのかな?と思います。
・・と固すぎる、結びになってしまいました・・(笑)
お読み頂きありがとうございました!

次回はこちらをレビューします。