ハンドメイド・お洋服づくり


aquaさんと言えばやっぱり「お洋服づくり」の事を聞きたいなと。

はい。どうぞどうぞ。

まず一番最初に作ったのはいつ頃だったか覚えていますか?

う~ん・・。6、7年前かな~と思います。

おお!思ってたより最近ですね。

インスタを始めるちょっと前くらいだったので。

元々、裁縫や手芸がお得意だったんでしょうか?

いえ・・・。全然そんなことはなくて。小学校の時にミシンを触った事あるくらいでした。

高校の時は選択性の授業で実際の洋服を作る「被服」を選んでたんですよ。

すごいじゃないですか!!

いや・・・笑 それが全然そんなことなくて苦手だったんです。出来上がったスカートとか、もうでっかくて履けない・・・みたいな・・笑

ええ!笑 そうなんですね!意外!

シルバニア用の服も「フェルト」とかが限界で・・。『ちょっと挑戦してはダメだな~』ていうのを繰り返してました。

それなのに、これほどまでに素晴らしい作品を作れるようになったきっかけというのは?

いえ・・今もそれほどでもないんですけど・・・。学校を買ったのが大きなきっかけでしたね。

が、学校!?
学校を購入されたんですか!?

「シルバニアの」・・・ですよ 笑

ああ~ 笑 失礼しました 笑

それでどうしても「学校の制服」を着せたかったんです。

なるほど!


それには机が6人分あったので6着は必要だなという事で何度も練習して。

そこから楽しくなって少しずついろんな洋服も作るようになりました。

素晴らしい!でもいきなり「制服」ってハードルが高くなかったですか?

たぶん自分が好きな服なら頑張れる! 笑

力強い! 笑

どうしても欲しかったので、欲しい気持ちだけで頑張った!という感じです。

やっぱりそこは大事な部分ですよね?

そうですね。

『既製品ではなく』という事ですよね?

はい。特に男の子服は制服でなくても数が少ないので・・。

ちなみにお洋服は今までに何着くらい作られたんでしょうか?

う〜ん・・・・それはもう・・・
数えきれないです・・笑

ええ!?? 笑

ほんとに数えきれないくらいたくさん作りました。お友達にもあげたりしてるのでもう記憶にないものも・・・笑

すごいですよね。『好き』が苦手を凌駕するというか。一体どれほどの努力を重ねたらこんな繊細な仕上がりになるのか?

ありがとうございます。


作る時はいつもミシンですか?

はい。手縫いはボタンや飾りを付けるくらいです。

小さいシルバニア用の服を作るって人の洋服を作るより大変なんじゃないかと思うんですけど?

私はそんなに人間サイズの洋服は作った事はないので。ただ大きい物を縫う時は『しんどい』とは感じますね。(ミシンを)踏んでも踏んでも終わらないというか・・笑

そうなんですね!

元々が「小さい物」を作るところから入っているので。

作る時に特に意識している事はありますか?

やっぱり『身体のサイズに合っていること』ですかね?

おお〜。

ぴったり・・着心地よくしていて欲しいなと思っています。

お優しい・・シルバニア目線・・笑


あと、私はすごい凝った服とかおしゃれなドレスとかじゃなくて公式の人形が元から着ている服とそんなに変わらないような物を目指してて・・。

それはとても感じます!

『もしかして手づくりかな?』ぐらいの存在感を意識しています。

それもとっても感じますよ!! 笑

ありがとうございます 笑
良かったです。会報?シルバニア通信とかに載ってるちょっと特別な服?あの感じを目指してるんですよ。「なんか可愛い服きてるな~」って。

あれ、めっちゃ良いですよね~!?

そう。公式さんのつくる世界観になじんでほしいなって。

いいですね。aquaさんらしいお言葉だと思います。

技術的なところも少しお聞きしたいのですが、お洋服を作る時は型紙から作りますか?

はい。自作の基本の型紙があって、それをデザインによって応用しています。初めてのアイテムや特殊な体型の動物さんには、型紙から作りますね。

布を身体に当ててみて型紙に起こすという感じでしょうか?

キッチンペーパーを人形にあてて調整しながら切って仮の型紙を作ります。布に書き写して縫ってみて、OKだったら厚紙に清書して完成です。

キッチンペーパーにそんな使い方が!?

キッチンペーパーは柔らかいけど折り目を付けられて、印を書くこともできてとても優秀なんです。

型紙通りに作っても「サイズが合わないな~」という時も?

あります!生地の厚みによるものが多いですが、単に失敗して袖がきつかったり、襟が開きすぎたりすることもあります。

aquaさんでも失敗されるんですね?

そんな時はデザインを追加してごまかします。体の小さいチワワさん、大きいシロクマさんなどモデルを変えれば着られることもあるので、無駄になることはないんです。

たくさん作って、いろんな経験をされているからこその軌道修正が可能なんでしょうね。

でも失敗と思わずに何かに使えた!と思う方が次のやる気になるので、ごまかしは大事です 笑

そんなaquaさんって僕からすると『なんでも作れる方』という印象なんですが。

ええ!?そんなことはないですよ! 笑


以前、プレゼントで頂いたこちらのお洋服。とてもお気に入りなんです。

あ!男の子の服ですね?

このようなデザインにするにはまずどこ考えるんでしょうか?

う~ん・・。まずこの布を使いたい!と思って選ぶところからですね。完全に私の好みなんですけど。

ほうほう・・。

あんまり柄同士の主張がない方が好きなので必ず「無地」を挟むようにしてて。

無地を挟む!

これは3着がそれぞれが交換して着れるようになってます。

3着の上下が着まわしのようにできるリンクコーデですよね。

専門的な事はよくわからないんですけど、色の明度とか彩度を揃えようと思って作りました。

それが無意識に自然とできるって普段からオシャレなんじゃ・・・?

いえ・・自分のは無難な服を選びがちです 笑


布を見てイメージできるところがすごいですね。

でもイメージと違うことも結構ありますよ。

『お洋服になってみて』ということでしょうか?

そうですね。お店で布を見て「良さそう」と思っても実際は柄が大きいなとか
主張がが激しいな・・・とか。合わなかった布はソファーにしたり。

やっぱり無駄になることはないんですね。やってみることが大事?

私の場合はそうですね。想像だけでうまく作れる方もいると思うんですけど。

まぁ完成したらそれはそれで着てもらうんですけどね・・・。「なんか変だけどごめんね」って思いながら・・・笑





こちらの限定版くるみリスファミリーも素敵なファミリーコーデです。

いや・・売ってないですよ・・笑

失礼しました・・笑
こちらはどのようなイメージで作られたんですか?

くるみリスさんの元のお洋服が『黄色っぽいイメージ』なので、他の色を着せてみたいなって。

確かに黄色のイメージありますよね。

黄色以外でパッと思いついたのが『赤』で・・。

ほうほう。

そこから女の子方の花柄が決まって・・。
メンズ服にも花柄を合わせて見たんですけど何となくしっくりこなくて・・。

男性用に花柄を合わせるのも別に抵抗はないんですけど、色味だけ合わせようという感じで決めました。ちなみにこの右下のチェックと同じ布です。


あ!ほんとだ・・笑 お洋服になる前と後では全然印象が違いますね。

裾のレースを白にしたのでそれに合わせてシャツを白にしたんだと思います。レースがちょっと目立ちすぎてしまったので。

あ〜!!

あとはお父さんだけポイントで『赤』になってもらって・・という感じです。

はあ〜!なるほど!
サラッと言ってますけど凄く頭を使う作業のような・・・笑


シャツやワンピース以外にも「ジャケット」や「和服」「つなぎ服」など特殊な形の服も作られていますよね?

はい。

服によって難しさの違いはあったりしますか?

作り方が確定してしまえば変わらないです。ジャケット・和装はマジックテープを付けないですし、つなぎはシャツ+パンツより工程が少ないのでちょっと楽かな…くらいです。

そうなんですね。その作り方を考えるのがまた大変そうですが?

どんな服でも、初めて作る時だけは苦労します。それも含めて楽しいですけれど。

楽しいと思えるとこがすごいですね?

たかっぺさんにとってのジオラマづくりがそうのように、何事にも楽しいかどうかは大切ですよね。

そうですね。僕もちょっと難しそうな工程ほどやりたくなる・・というのはあるかもです。

新しいタイプの服にもチャレンジできる原動力は何だと思いますか?

シルバニアのかわいさです!!着こなしてくれる存在が可愛すぎて、頑張りたくなります。

それに『この動物さんには作れない』と諦めたら、着替えが無いことになるので…一大事なんです笑


以前、お話しした時に「お洋服が主役じゃなくてシルバニアが主役」と仰ってて。それがとても印象的でした。

ありがとうございます。だってもう存在が可愛いですもんね?

うん。それは間違いないです!

お顔も・・なんなら何も着てなくても可愛いですもんね・・・笑

笑笑笑

時々、洋服いらないんじゃないかな?って思うくらい。

でもシルバニア本来の良さを理解しているから洋服と一緒になった時に魅力的に見えるというか・・。シルバニアの良さを引き出しているような感じがします。