【製作】石畳の作り方

こんにちは。たかっぺです。久しぶりの製作記事。

今回は『石畳』を作っていきます。

シルバニアのジオラマを作ったり撮影したりする時は自然の中での情景を再現することが多いですが、街中にあるような『路面』も時には役に立ってくれますよね。

過去にもスチレンボードなどで色んなパターンの石畳を作ってきましたが、新しい工法を思いついたので記事にしとこうと思い書いています。

使用するのは方眼紙。やや厚手のタイプです。100円ショップで買ってきました。

カッターで短冊状にカット。

同じサイズのものを量産する場合は方眼紙はとても便利ですね。

左から 小・中・大 これが石畳の素。

今回はこの大きさの違う3パターンのサイズを組み合わせて石畳にしていきます。

ご覧の通り

小・・・1×1cm

中・・・1×2cm

大・・・2×2cm 

です。まあ大きさはこだわらずシルバニアの人形にあうお好みのサイズ感でもいいと思います。

そして貼り方のパターンですが、大1と中小をそれぞれ4枚ずつ組み合わせこのような大きなスクエア型(正方形)を作っていきます。

先に1つ試作しておくと便利でしょう。一辺が4cmになる正方形。目地の幅が約1mmと考えどの辺にも2つあるので+2mmして一辺が4.2cmの正方形で1ブロック出来ることになります。

ベースには木版を使用しました。何でも良いんですがボンドと相性の良さそうな木材のほうが作業が捗るかな?と思い、こちらも100円で購入。20×30cmくらいだと思います。

ある程度鉛筆で『アタリ』をつけて、これをガイドにして貼っていきます。

めちゃめちゃ緻密な作業・・・という訳でもありませんがコツコツと・・・同じ作業の繰り返しなのでちょっと根気が必要ですね。

ボンドは普通の木工用ボンドで特に問題なく張り合わせられます。

これはノズルが細口で小出しにできるタイプだったのでだいぶ作業が楽でした。

1つだけだとそれっぽくならないですが何枚も組み合わさる事で『石畳の雰囲気』が出てくるような気がします 笑

どうしても人の手でやる事なので多少のズレが出てくるのは避けられないと思います。

仮に1メートル級の大きなジオラマを作るんだったら数ミリのズレが後々、大きく響いてきますがこれくらいのサイズであれば多少、ズレても細かい事は気にせず大丈夫でしょう。とにかくやってみる事が大事です。

大方、貼り終えました。

足らない部分やはみ出てしまった部分はカットするなり、方眼紙を付け足すなりして調整します。

次は石の質感の表現。

このままだとただ厚紙を貼った板ですので、石のテクスチャを加えていきます。

ここで登場するのが『ストーン調スプレー』その名の通り吹き付けると石材風の塗装ができるスプレーです。アサヒペンという会社から販売されています。

先日、ホームセンターにガーデンニング用品を探しに行ったときに見つけました。

・・・・はい、白状しましょう・・今回の工作・・・

これが使いたかっただけです!

常日頃、工作に使えそうな道具や材料を探している僕のセンサーがビンビンに反応しました 笑

これは使える!と。

色んなカラーが用意されてるみたいですが今回は自分で色を決めたかったので上からどんな色でも塗れるように「白」に。

ということで数回に分けて、少量ずつ吹いてみたのがこちら。

かなり匂いがキツいので、マスクは必須。これは屋外でやったほうがいいでしょう。

近寄ってみるとこんな感じです。うっすらと石材風のテクスチャが生まれてザラザラした感じに。目地の部分までスプレーが入ってしまわないようにできるだけ離して吹きます。一度で全部塗らずに数回に分けて乾燥させながらやったほうがいいでしょう。

代用品としては砂を混ぜたジェッソ(画材)でもできそうな気はしますが、ここまで目の細かい質感になるのは良いですね。試して損はなかったです。

乾燥したらアクリル絵の具で着色します。Liquitex(リキテックス)のニュートラルグレー7をベースにシャドウとハイライト用に6と8を使いました。

質感を失わずに色の乗りもいい感じです。ベース色を3度塗り乾燥させます。

写真だと伝わりにくいですが触るとほんとに『石』の手触りです。

上から別のグレーを足して色合いを変化させます。

ランダムに塗り分けます。遠巻きに見ると石の質感はほとんどわかりません・・・笑

せっかく方眼紙が余ってたので、別のパターンも練習を兼ねて作ってみました。

実際の街中にある石畳もそうなんですが、色んなパターンを組み合わせたほうがそれっぽい情景に見えてきますね。

濃いグレーも足してみました。なかなか面白いパターンになりましたね。

以上で完成でもいいですが、乾燥したらウェザリング(汚し加工)してもいいでしょう。経年劣化や汚れなどを表現する技術でシルバニアに限らず模型やプラモデルではよく多用されますね。

これは水で薄めた水性絵の具をうすーく塗る『ウォッシング』です。

・・・・乾燥させたら完成です。

なんだかすっごく『殺風景』・・・

おまけに時間がかかった割には、地味すぎて目立たない・・・・

・・・ま、製作とはこういうものです・・笑

正直、本格的なジオラマを作らない限りは必要ないものだと思いますし、代用できそうな物は探せばいくらでもありそうな気がします。

ただ一概に『不要』と言ってしまうには・・・何というか・・

浪漫に欠けるな・・・笑

無いものをゼロから作るって、大変だけどそこにこそ『面白さ』があって、夢中になれたり、無心で頑張れたり・・。いつも言ってますけどその『体験』こそが財産だと思うんですよね。

洋服やミニチュアフードなどハンドメイドをする時にも同じで

「シルバニアの為に」何かを頑張った〜!とか

下手だけど楽しかった〜!とか

そういう経験がすごく大事で、自分の中で大切にすべきモノなんじゃないのかな?といつも感じます。

遊んでも、飾っても、集めても楽しいシルバニアファミリーですが『作る』楽しみが加われば、きっと世界がどんどん広がっていきますよ。

(大したもの作ってないですが・・・笑)

今回はチュートリアルということで小さいサイズでやってみましたがご自宅にあるシルバニアの建物に合わせて大きめで作ってみるのも良いですし、ディスプレイ用や撮影用に小さく作っても全然アリだと思います。

ちょうど良いタイミングで『石畳』が似合いそうなこの方がやってきたのでモデルになってもらいました。

オンラインショップのポイント交換品『ガーディアンベア』平和なシルバニア村において何をガーディアンするのか謎ですが・・笑 イギリスっぽい雰囲気が石畳との相性も良いですね。

ということで、今回は石畳の作り方でした。

久しぶりにチュートリアルを記事にしてみたんですけど、あれこれ考えたり、失敗する時間も楽しくて・・・良い思い出になりました。

何か参考になる部分があれば嬉しいです。お読み頂きありがとうございました。

それでは、また!

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